本展覧会は、デザイン5学科で推進している「デザインを育てる」プロジェクトの一環として、
2019年度に行った5学科連携授業の成果発表として実施されています。
「デザインを育てる」とは、21世紀ポスト工業化時代の中で「いかにつくるのか?
ということを問うのではなく、これからの社会に必要なこととは何かを問いなおす。
新たな価値を発見し仕組みとして創造していくこと。
その行為そのものがデザインの本質である。」と位置付け、デザインの新たなあり方を
探究しようという試みです。
各学科の専門性を超えて、「これからの社会とは、そのためのデザインとは」を問いながら、
前期は合同で「デザイン特殊講義」を受講し、社会における文化や歴史、
現代性をどうデザインの前提にしていけるのかを考え視野を広げていきました。
後期は各学科で社会的なアプローチを持った専門的テーマを掲げて演習授業を行い、
その成果としてこの展覧会で作品を発表しています。
各学科それぞれ、サスティナブル、ロングライフ、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)、
ローカリティ、コミュニティ、異文化コミュニケーションを題材としながら、
いま、そしてこれからの社会におけるデザインでなすべきこと、
デザインで切り開こうとする新しい人と社会の関係性を探究しています。
デザインという言語の持つ力によって、いま、そしてこれからの社会について語ろうとしている姿を
「社会を翻訳するデザイン」というタイトルテーマに託し、この展覧会での発表となりました。
新しい問いに対する学生たちの真摯な取り組みをどうぞご高覧ください。
デザイン5学科連携授業 制作展 教員一同
「壁と人との新しい関係/クリエイティブシンキングプロジェクト」
「個」のためのデザイン、社会へ。
デザインを育てるプロジェクト
デザイン5学科連携授業 制作展
「社会を翻訳するデザイン2020」
情報デザイン学科
キャラクターデザイン学科
環境デザイン学科
プロダクトデザイン学科
空間演出デザイン学科
会期:
2020年1月11日(土)-28日(火)