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「デザインを育てる」プロジェクト 設立趣旨と経緯


いかにつくるのか? ということを問うのではなく、
これからの社会に必要なこととは何かを問いなおす。
新たな価値を発見し、仕組みとして創造していくこと。
その行為そのものがデザインの本質である。
人間の営みとその行為を引き継ぎ、そして次へと育てゆく。

京都芸術大学のデザイン教育とは、

デザイン自体を育てる土壌なのである。

デザインを育てることは、未来を創ること。

永く生き続けることをデザインする大学。


「デザインを育てる」は、2015年に京都芸術大学がデザイン教育の新方針として掲げたスローガンであり、上記はその想いをステートメントとして述べたものである。

従来の大量消費社会では「いかに(競合と差別化したアイデアや色、形で)つくるのか?」が重視されてきたが、経済成長が鈍化し、東日本大震災を経て人々の社会への意識、モノ・コトに関する価値観が大きく変わった現在において、デザインを始める前に「いま社会に必要なことは何か?」を真摯に問いなおす姿勢こそが求められていると考えたのである。

思考プロセスを経て新たな価値を発見し、デザインの力で新しい仕組みやイノベーションを創造していくこと、こうした行為そのものがデザインの本質である。本学の教育活動を通じ、デザインの新たなあり方を探究し、社会に広く問いかけていきたいと考えている。